今日も一日、お疲れさまです!
今回からはシリーズ物でお送りします!
マイホームの購入を考えるうえで「住まいの快適さ」は何にも代えがたいもの。ただ、実際に家探しを進めていくと、多くの方は「建築予算の限界」に直面し、理想と現実のバランス取りに悩まれているのではないでしょうか。
さらに悩ましいのは、近年の住宅価格の高騰です。国土交通省の調べによると、2010年から2021年10月にかけて、住宅価格はここ10年でなんと20%以上も値上がりしており、最近ではウッドショックや住宅資材や設備の値上げラッシュも相まって、実際にはそれ以上のコストアップとなっています。
例えば、10年前なら2,500万円で建てられた家も、今じゃ3,000万円以上払わないと建てられないんだね。
その代わりに住宅ローン金利は下がってるけど、それでも数百万円も上がっちゃうと、家にお金もあまりかけられなくなっちゃう・・・
そんな状況もあり、近年では中古住宅の需要が高まっているとともに、「中古リノベージョン」※(以下,中古リノベ)という考え方が注目されてきています。そこで今回は、「中古リノベ」について、簡単かつ分かりやすく解説していきます。
中古リノベって、具体的にはどんなもの?リフォームとの違いは?
中古リノベを簡単に説明すると、「中古住宅の改修によって、新たな価値を与えること」。具体的には、以下のような項目が上げられます。
- 部屋の間取りや位置を変えて、使いやすくする
- 家の柱や土台(基礎)を補強したり壁を強くして、地震の揺れに負けないようにする(耐震補強)
- 屋根や外壁、配管、設備などを入れ替え、更新する
- 家全体を熱の通りにくい資材や部材を使って、マホービンのように保温する(断熱)
- 家の隙間を埋めて、クーラーの冷気や暖房の暖気を逃がさないようにする(気密)
- 悪い空気が家にこもらないよう、常に新鮮な空気を家に入れるようにする(24時間換気) など
なるほど、ちなみにリフォームとは何が違うの?
リフォームとリノベーションの違いについて、国土交通省では以下のように定義付けています。
リフォーム = 新築時の目論見に近づく様に復元する(修繕)
リノベーション = 新築時の目論見とは違う次元に改修する(改善)
大体の場合、間取りや設備の改修だけじゃなく断熱性能だったり耐震性能を向上させて、建物としての価値や性能を上げるのを「リノベーション」と言っていいかもね。でも中には、内装を新しくしただけのリフォーム物件を「リノベーション」として売り出してる場合もあるから、気を付けた方が良いね!
中古リノベのメリット・デメリットって?
また、中古リノベにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
- 既存の基礎や骨組みを生かして使うことで、新築よりも材料費や建築費用を抑えられる
- 費用を抑えつつ、ある程度好みの間取りを実現できる
- 状態の良い中古住宅であれば、修繕を最小限に抑えて設備の充実に予算を回せる など
リノベって良いことばっかり!新築よりも安くて好きなように作れるなら、中古リノベ一択じゃない?
いや、そう簡単でもないみたい。他にもデメリットがあって、選ぶ物件次第じゃ、かえって新築より高くなっちゃう事もあるんだって。
- 築年数の古い物件だと、構造上地震に弱い家が多く、耐震補強工事に費用がかかる
- 前の入居者のメンテナンスが甘いと、雨漏りやシロアリなどで構造躯体(家の骨格)に欠陥が生じ、より大きな費用がかかる場合もある
- それらの建物の欠陥の見極めは、素人だと難しい場面も多い
- リノベーション工事に対して前向きなハウスメーカー、工務店が限られる
確かに、ヒビが入ってたり雨漏りしていたら流石にヤバそうって分かるけど、建物の中身までは私達じゃ限界があるよね・・・
日本じゃ未だに「マイホーム=新築」っていう考え方が根強いから、ハウスメーカーや工務店もそっちの方が儲かるだろうし、余計に中古リノベが広がりきらないのかもね・・・
でも、正しく中古物件選びを進められたら、より満足できる家づくりが出来そう!
次回、「後悔しない中古物件の選び方」についてご紹介します。それでは!
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